仙腸関節炎

腸骨（骨盤の骨）と左右の腸骨をつなぐ仙骨（尾てい骨の上にある三角形の骨）のつなぎ目にあたる関節の事を仙腸関節と言います。強力な靭帯によって安定されている為、可動性はほとんどないのですが、上半身や下半身からくる身体にかかった衝撃を吸収する役割を持っています。

尻もちをついたり、交通事故など突然の衝撃で骨盤に左右違う外力がかかることや、不良姿勢などの骨盤のゆがみにより発生します。女性の場合、妊娠・出産に伴う体重増加や歩行の変化、産道が開くことなどでゆるんだ靭帯が元に戻らず負担がかかり痛みが生じてくることがあります。仙腸関節部分に圧痛があることが多いです。

発生要素として
・骨盤回りの筋肉の筋緊張や硬さ
・骨格の歪みや日常生活における不良姿勢
・腰椎、股関節周りの可動域の低下
・尻もちなどの直接的な衝撃

が考えられます。

急性期の炎症が強い状態のときは、骨盤の構成に関連するポイントから手技にて筋肉の調整、医療機器にてアプローチをしていきます。
腰やおしり、ふとももなどの硬くなっている筋肉、原因となる姿勢を特定していきます。
症状の程度によって骨盤ベルトやコルセットを貸し出し、固定を指導します。

原因となる筋肉を手技にて治療をしていきます。強さを聞きながら痛みのない範囲での治療を行います。
仙腸関節を庇うことによる他所の痛みの発現予防、腰、骨盤の可動性や股関節の柔軟性を高めるためにストレッチなどもお伝えします。

再発防止のため、身体の重心バランスの癖を分析し、矯正を行います。
また、骨盤まわりの筋肉を鍛えることにより負担が減らせますので、効果的なトレーニングをご提案させていただきます。

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